自然
過ぎ去った夏に捧ぐ
この夏、facebookを始めて、
いくつか季節感のある投稿をさせて頂きました。
フェイスブックのアカウントを
持っていない方にはお知らせできなかった記事を
この場でまとめて披露いたします。
特に頼まれてもいませんが・・・
こうして時系列で追っていくと、
ひとつの季節というものは
平地に敷かれた一本の道のように
真っ直ぐ進んでいくのではなく、
鬱蒼たる森の中を切り拓きながら
時には後退を余儀なくされ、
時には無理にでも突き進み、
ある時突然
己の冒険の終焉の地に至り、
ようやくその足を止めることを許される。
そしてその地は
最初に足を踏み入れた場所であった。
そんな
常に繰り返されてきた物語にも似た
いつもそこにいるのに、過ぎ去っていくもの
なのだと思わされます。
さて
まずは夏最初の投稿から。
4/27
今日から初夏です。
風の色が
浅葱色から若葉色に変わったから。
4/28
満月は万物を狂わせる。
双頭の犬が吠え猛っている
その危うい足元の
ぬかるんだ黒土から、
砂漠にいるはずの毒蠍(どくさそり)が
不穏な音を立てて這い出してくる。
これが、今宵見るであろう私の夢。
5/4
新緑が
こんなにもかぐわしく、つややかで・・・
こんなに感動的なことが、ほかにあるでしょうか。
5/12
東京は「港」区、潮風のにおいがします。
5/27
十六夜 月下に咲く 瓢箪の花の 仄白さ。
(いざよい げっかにさく ひょうたんのはなの ほのじろさ)
窈窕たる 夢の粧いに 儚く散りゆく 白粉。
(ようちょうたる ゆめのよそおいに はかなくちりゆく おしろい)
今回はここまで。
風、月、緑、花。
気高く、繊細で、芳しく、少し危うさを感じる
そんな初夏の巻でした。
いくつか季節感のある投稿をさせて頂きました。
フェイスブックのアカウントを
持っていない方にはお知らせできなかった記事を
この場でまとめて披露いたします。
特に頼まれてもいませんが・・・
こうして時系列で追っていくと、
ひとつの季節というものは
平地に敷かれた一本の道のように
真っ直ぐ進んでいくのではなく、
鬱蒼たる森の中を切り拓きながら
時には後退を余儀なくされ、
時には無理にでも突き進み、
ある時突然
己の冒険の終焉の地に至り、
ようやくその足を止めることを許される。
そしてその地は
最初に足を踏み入れた場所であった。
そんな
常に繰り返されてきた物語にも似た
いつもそこにいるのに、過ぎ去っていくもの
なのだと思わされます。
さて
まずは夏最初の投稿から。
4/27
今日から初夏です。
風の色が
浅葱色から若葉色に変わったから。
4/28
満月は万物を狂わせる。
双頭の犬が吠え猛っている
その危うい足元の
ぬかるんだ黒土から、
砂漠にいるはずの毒蠍(どくさそり)が
不穏な音を立てて這い出してくる。
これが、今宵見るであろう私の夢。
5/4
新緑が
こんなにもかぐわしく、つややかで・・・
こんなに感動的なことが、ほかにあるでしょうか。
5/12
東京は「港」区、潮風のにおいがします。
5/27
十六夜 月下に咲く 瓢箪の花の 仄白さ。
(いざよい げっかにさく ひょうたんのはなの ほのじろさ)
窈窕たる 夢の粧いに 儚く散りゆく 白粉。
(ようちょうたる ゆめのよそおいに はかなくちりゆく おしろい)
今回はここまで。
風、月、緑、花。
気高く、繊細で、芳しく、少し危うさを感じる
そんな初夏の巻でした。
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